よもや、このような記事を読むような人間でおぎぬまX氏のことを知らない人はおるまい。
氏と僕(アホトロル)の関係については、言うなれば運転手と乗客であり、アクターと観客であり、遊園地と来場者のようなものだ。今回のイベントについては、配信していたのでただぼんやりと何時間か眺めていた程度である。
何年か前の夏あたりから、4コマでバトルするというユーザー参加型のイベントに何度か参加させていただき、幾度となくしのぎを削ったものだが…今回の「4コマ100本RTA」に関して言えば、完全におぎぬまXのソロプレイ。本人の言を借りると「完全に個人的なこと」である。実はこの言葉が今回のイベントの重要なファクターとなる。
結果として、タイムアタックは失敗に終わった。
誰もが無理だとおもった時間設定で、ほんとに無理だった!
シグルイを思い出した。
ただし、少なくとも例の仮眠に入るまでの投稿ペースを見ていた人にとっては、決して非現実的な時間設定ではなかったことはおわかりかと思う。まあ仮に仮眠をとらなかったにしても、描いてる途中で寝落ちして違うのはポーズだけだった可能性も否めないし、あるいは当初の想定通りにすべてつつがなく終わっていたのかもしれない。
ただ一つ確信しているのが、おぎぬまXは今回の失敗を死ぬほど悔しがっているということだ。
ここで重要なのは、「完全に個人的なこと」である点。48時間だって自分で決めた時間設定で、これを守れなかったところで謝らなければならない相手もいない。そもそも48時間で100本のマンガを描くことって「何の必然性もない」のだ。
わからない人にはわからなくてもしかたない話なのだが、「必然性」というものが存在すると、どうしても「言い訳」の余地ができてしまい、我々のような人間が本気でストイックになるには「何の必然性もない」必要があったりもする。
何が言いたいかというと、完全に自己満足のイベントで自己満足に失敗したわけだ。「完全に個人的なこと」であるがために、失敗しても誰が叱ってくれるわけでもない。自分が自分に敗北する。これが一番つらい。目が覚めた荻沼氏が残り時間に絶望するさまは見ていて身を引き裂かれるような思いだった。多分、本人にとってはナンバリング1000本目を飾る特別なイベントでもあったわけで…
実は、このイベントは概念がかなり危うくて、作る4コマは暗黙的に「ある程度の水準」を満たさなければならない。目が覚めたタイミングでは90分残っており、残り14本はクオリティを無視してでも無理に仕上げればRTAとしては成功できた(実力的には可能だったと思う) わけだ。しかし、このイベントが「完全に個人的なこと」で「何の意味もない」が故に、その道は塞がれた。目標時間のために投げやりな4コマで間に合わせてしまうと、それまで描いた86本に泥を塗ることになる。最初からペース配分を計算しての48時間だったため、時間を追加するという選択肢はもとより無い。そこを揺るがしてしまうと、「失敗」という成果すら失ってしまうことになるのだ。
かくして「4コマ100本RTA」は失敗し、残りのお題は8時間弱の時間を掛けて全て形を得た。 …ところで、55時間にせよこんな時間で100本四コマ描くのはそもそも常識外れであることは共通認識として持っておきたい。人類史上初では?
で、ここでようやく本題に入る。
これほどの熱量を目の前で展開されて、自分は何もしないのかという話。
今回は参加型ではないし、さすがに追って「4コマ100本RTA」やるつもりは毛頭ない。(正確に言うと、僕は去年丸一年かけた4コマ100本RTAにすでに失敗している)
では、ただの視聴者にできることはなにかって話。
それは、徹底的に読むことじゃないか?
100本、全部読んで、全部に感想をつける。
漫画へのコメントって、漫画描く人間にとって鬼門だったりする。なんせ、つまらないと思った漫画さえも僕には描けないわけで。
偉そうななことも沢山言いますが、まあ、ここから先は僕のことを肥えた豚だとでも思って読んでください。 では参りましょう。
「だるまさんがころんだ」は、おぎぬまX界では鉄板ネタであり、今回のもいつものバリエーションである。ちなみにこのメガネくんと田中 (坊主)もスタメン。おぎぬまX氏らしいなと思ったのが、むしろいつもよりも作画が丁寧なこと。早描きを言い訳にしたくないという反骨精神が見られる。内容については…パンチは弱いかなー…シチュエーションに想像の余地があるのは良いですね。
未来の自分が会いに来るネタは、第一回4BTの決勝戦で荻沼氏が使った内容でもあるが…これは若干お題に引っ張られているというか、お題に合わせて4コマ目差し替えできてしまう内容はちょっとマイナスですかね。
なんというか…コメントし難いのだけどなんか好き…でもつらい
THEがついてるのは、ザ・ダイソーのイメージかと思われる。昔はとにかく全部「ザ」がついていた気がする。今はそうでもないような気もする。
確かに100円じゃないもの多いよね。
2コマずつの対比と言葉の妙を狙った漫画で、キレイなんだけど、内容が暗い。
女の子がかわいい。
どうやって渡したのか…は漫画的表現に含まれるとして、現金でなくてamazonギフト券なのがよい。 喜ぶ女の子がかわいい。
その発想は無かったな~~!
おもしろい
これはサイコパスなのか???タイトルと内容の分離感も気になる
「お前も俺のストレスになるのか?」って台詞回しが秀逸だと思う
さっきのよりこいつがサイコパスっぽい気がする。
これもちょっと反応に困ってしまうのだけど、「だぶ…だぶ…」ってオノマトペが生々しくてなんか嫌…
2コマ目までは青春モノのテンプレを使用して3コマ目で意外な展開に…構造的にはきれいな起承転結漫画なのかもしれない。
面白い。
この目が3の人がほんとにできる人なのか、ただの狂人なのか
砂漠で泳いでる水泳部エジプト代表が本当の水泳に焦がれる漫画?
時間があればもっとわかりやすくできていたのかもしれない?
おぎぬまX界…ではなく4コマ界での鉄板ネタ、「天使と悪魔」
競合漫画が充実しているだけあり、内容はちょっと陳腐化してしまっている感じはありつつも表情とセリフでなかなかいい感じの漫画になっている気もする
おむすびころりん
落ちる前に知らんおっさんに食われたという内容だと思うのだけど、ぱっと見で状況把握できずに勢いが削がれてしまった (僕だけかもしれない) 。おっさんのビジュアルにもっと差が欲しかったような気もしつつ多分内容は好き。7コマになっちゃってるけど。
高速時短四コマ!
状況が状況だけに時短要員ってイメージで見てしまうけど、通常時にこれを出されてどういう感想になるかはもうわからない…
– ps. あとで読み返したらちゃんと面白かった
不気味だし、そんなウワサないし、普通に嘘だし
ストーンオーシャンのフーファイターズを思い出した。ウジュウジュ
なんか味わい深い。面白いかはわからないけど、好き。
「●●おばちゃん(おじさん)」はテーマの運用には便利だけどそれゆえに禁じ手ともされやすい…がこのおばちゃんは飴くれるだけだし一般的な関西のおばちゃんか。
内容は、一見つっこみ入れやすそうなんだけどいまいち綺麗にまとめられず歯がゆい気持ちになる。
そっか…的な感想を抱く。面白くはないはずなんだけど、つまらないとも思わなかった。
古典的な割に、微妙にリアルだなあ。星新一っぽさも感じる
意外性がすごい。
本当にヤバいやつ。
めっちゃ笑ってしまった。不器用すぎるでしょ
ヤバいマンガだ。考えるほどに笑い以外の感情がひしめく。
「心配するな、少年」の発言から漂う死の軽さがこわい
呼ぶなよ
面白い。ただ3コマ目の絵面の面白さに大して、オチのつっこみがあまりに凡庸なのが口惜しい。驚いた上で、田中の思うしりとりを表現したら美しい四コマになったのではないか。(ならなかったのかもしれない。世の常)
丁寧語使うヤバいやつには、本当に勝てる気がしない。
鳥人間コンテストの逆!と、発想としては安直とも言えるのだけど、今まで読んだことのない内容で話の運びもスムーズで素直に面白かったです。
パワーアイテム「マグマパン」の登場
強いぞ!マグマパン!
僕はこういう力ずくのマンガに弱くて笑ってしまう
本当に暗いんだけどすごい好きな一本…
これも割と不気味なモチーフ
お題が「メガネ」でメガネが出てこないのもポイント。
瞬発力のある面白さはないのだけど、世界観に想像の余地があり、よい。
勢いはあるけど面白くはないかなあ…
3コマ目までを世界観の構築に使いつつ、最後軽い気持ちで重大発表する。ハァ?が読者の心境も代弁してくれていて微妙に爽快
不気味な世界観だなー
そういうSFのワンシーンみたい。
ひどい…
良い報告と悪い報告があるときって、どっちから聞きたいか投げるのがお決まりだけど、それすらせずに真っ先に悪い報告してくるのも鬼畜。
変態が一人わめいているだけというマンガ…
いや面白いんだけど、ちょっと怖い内容が続いていて、寝た方がいいんじゃないかって思ってしまいますね。
ファンタのCMシリーズのオマージュか、普通に金八先生のパロディか…
単体で面白いかというとそうでもないけど、発展性がありそうな気もする。
風の字が全体通して間違ってるし、わりと限界きてる気がする。
しかし風邪うつし屋、専門職なのに仕事できないのきびしいな。そういう人もたまにいるけど。
そっか…Part2
ドラマ性が垣間見えるとつまらなさも感じない気がする?
面白い
やってられるか!って気持ちもわかるけど島の形がSOSでもしょうがないしな
オチがきれいで好きなんだけど、根本的な話、飲み物ってあちらのお客様が直接渡してくるシステムじゃないよね。
SF短編が綺麗に収まっている。
ただ4コマでタイムリープネタするとこうなるよねーってなり、意外性は薄いか。
効率主義なバクだな~って素直に感心してしまった。
すごい神業だけど何でばれたんだろ…
2回目4BTの持ち込みバトルと同じお題
面白い。
ただ、よく見たら「こっわ~~っ」も「仲良くしろよっ」も考えてるだけじゃなくて口に出してしまっていて、ちょっと人間的な危うさがある。
これも逆転の発想ネタなのだけど、考えたこともなかった。
コマの流れも美しく、完成度が高い作品。
7時間なにしてたの?
一種のホラーなのだと思う。
リアルな絵柄で出来たらまた違った印象かもしれない。
なんかSFっぽさは滲ませているものの、すでに名前が書いてあるのは変なので熱ある時にみる夢みたいな4コマ。
あからさまに時短漫画なんだけど、誰もいないし何もない地獄って確かに怖いなと思った。
面白い。
参加者役の動きもいいし、ゲームマスターの最後のセリフも良い。
変態オチも安直に使いまわせてしまいそうでちょっと危ない
これシリーズにしちゃだめでしょ
だから6時間なにしてたの
いや、このまんがもこわいな~~!32型まあまあでかいし
一応言葉遊びの一種だと思うのだけど、テレビ出たって噂の出どころとその真偽が気になる。
多分自分がシュールにたどり着いた時の経験と照らし合わせた思考をクマにさせているのだけどちょっと高度でわからなかった。オチは好き。
想定外だし面白い
最後の女の子の反応と超スピード移動がキマッていて爽快感がある。
にしてもなんでアース
これはめっちゃ笑った。
コントみたい
読み返しても笑ってしまう
良い
珍しく、素直につまらないマンガだと思う。
なんというか、僕が描きそうなマンガ。頭でっかちで救いのない感じが…
このあたりからちょっと荻沼さん寝た方がよくないかってなってきた
同上
文字たくさん入れなきゃいけない内容は四コマ的には敗北と言える
睡眠不足により暴力性が高まってきた感じがある
でもこれはいい塩梅にホラーだなあ、いや怖いの連続だけど
オチのヌルさが心地よい、なんか好きな一作
暴力的解決
最安勝負って不幸な人増えてくよね
意外なオチが光る逸品
幽霊が手をぶらっと下げてるのを上げてみたら医者っぽくなったみたいな発想なのかしら。
ちょっと投げやり感が垣間見られる。
これはSF…の中でもニッチなSF好きが好むSF
オチはなげやりなんだけど、なんかいい感じに馴染んでいてよい
おぎぬまさん、めっちゃ好きらしい。ダークソウル。
3しか持ってないのだけどやってみようかなー
いや、ひどいんだけどなんか好きだった。
多分桃に入ってるときはまだ桃太郎って名前付いてないが。
メモリアル、二人でいい感じになってるのになんか無常だなあ…ってしみじみしてしまった。
罪に対する罰が重すぎる…
コマ枠を柵に見立てた実験的漫画。それだけなので、あんまり攻めてはいない。
何もない部屋で2,3コマ目の枠の間にいる虫みたいのを目で追ってるのは微妙に芸が細かいような気もするし、こちらから覗いているスタンスならこっちを見ても良い気もする
自己犠牲の精神が高い…画面修理高いから助かるのだけども…女の子の最後のセリフで印象UPしてる
それはそうと、ドラえもんか何かで傷をうつす道具ありませんでしたっけ
これはちょっとよくわからなかったんですが、SF的にあるあるなんでしょうか?
どこがとは言わないけど、Horizon Zero Dawnを思い出した。
つらい。
内容も面白いし、青春モノとしても成立していて、とても好きな一作
これもドラマ性が高い。
めっちゃ面白い
ここにきてキレたマンガを連発するのほんとすごい
ドラマティック4コマの連続
いや自分の誕生日が祝われないことが約束されたカップルちょっとかわいそうだな…復讐を成し遂げた後初めてお祝いできたりするのかな…
脳みそチュウチュウノリ?
面白くはないけど久々にパワータイプのマンガが来てすこし安心した部分はある
舞台設定から物語の運び、オチ、完璧な仕上がり
マンボー×マンボー、まさかの再登場だけどする必要あったか?
いかんともしがたいんだけど4コマ目がすごい好き
もう3,4コマ目だけでいいかもしれない
「嫌嫌ヒューマン」、響きめちゃ良いけど「ここ掘れワンワン」には全然対応してない
二コマ目、ハートの出方もう少しわかりやすくずれてた方が良かったかなあ
寝落ち後初のマンガ…なんか心やられたからか寝起きだからか別人の作品みたいになってる
でも中身はしっかりキレてる
なんとも言いがたい。今後の登場に期待したい。
これ、今回の100本のなかでも指折りの名作なんじゃないでしょうか
この作品の完成直前に48時間リミットは来てしまった感じでした。
これも面白い。まず1コマ目から強い。
週四で万引きはほんとにだめでしょ
RTA意外性部門屈指の名作
ラスコマはドラえもんのび太と鉄人兵団の最初を思い出した
おぎぬまXといえばこれ!と言えなくもない、鉄板ネタ「だ~れだ?」
でもちょっとこのだ~れだ?はいつもより日和ってるような感じも否めない。ラスコマは少年誌オマージュで割と好き
カンチョ―ネタもけっこう使うおぎぬま氏であるが、こいつは天才のわりにちょっと控えめの能力な気もする。田中もいつももっとレベル高い攻防してるし多分お手並み拝見してるだけだな、これは。しかし、残し以前に椅子がある状態でどうやってそこにカンチョ―したのか。きっとまだ隠してる能力がある。
大学生の小ボケみたいな内容
どうすんだろね、これ
内容はちょっとよくわからないけど、目が3の人がεになったのは珍しい現象
おじさんの晴れやかな笑顔が良いし、無粋なツッコミも良い
肝心のポエムの内容も地味にハイセンス。隠れた良作
長編漫画の小ネタには良いかもしれないが。
8コマだなぁ~~
4コマに収められるところを、サービスで8コマにしてるけど肝心の中身はだ~れだ?だなぁ~~
どうでもいいんですが僕が伸ばし棒に”~”使いだしたの確実におぎぬまさんのがうつったんですよね。
このRTA最終作にして、ナンバリングタイトル1000本目の記念すべき作品は、鉄板ネタ「ピザ」
でもおぎぬまX界じゃピザってのは10回言うネタを指すのだが、あえて外してきた。おそらく反骨精神が故に。さすがだ。
内容はよくわからないけど不確定性原理的なものなんですかね。
以上です。
すげえよ、100本…
でも体は大事にしてほしい